【BCID】バンクーバーでパスポート代わりになる身分証の作り方




海外生活でパスポート以外に身分証になるものないの?



バンクーバーのBCIDが身分証代わりになるって聞いたけど、どうやって作るの?
カナダで新しい生活を始める人にとって、パスポートを身分証として持ち歩くのは、紛失や盗難の不安が尽きないですよね。
そんな身分証に関する不安も、バンクーバーを含むカナダのBC州では、BCIDというカードを発行することで、パスポートの代わりの身分証として利用することができますよ。
- BCIDとは
- BCIDを身分証として使える場面
- BCIDの作り方
- 申請や取得後の注意点
わたし自身は、カナダ入国後すぐに、日本の免許証をカナダのものに切り替えたので、BCIDを作る必要はなかったですが、周りのワーホリのほとんどが、BCIDを作って、パスポート代わりの身分証として使用をしていました。
この記事では、初めての方にもわかりやすいように、BCIDを申請するために必要な書類、手順、そして申請にかかる費用や時間についても詳しく説明していきます。
BCIDとは


BCID(British Columbia Identification Card)は、カナダのブリティッシュコロンビア州に住む人々に対して、身元を証明するために提供される公式な身分証明書です。
発行元 | BC州政府 |
---|---|
取得可能対象 | BC州の居住者 |
発行費用 | $35 |
発行までの時間 | 2〜8週間 |
有効期限 | 5年 |
申請場所 | 各地のICBCオフィス |
形状 | カード型 |
BCIDはブリティッシュコロンビア州の住民にとって、日常生活で広く必要とされる公式な身分証で、特に運転免許証を持たない人などの、身分証明として利用をされています。
ちなみにクレジットカードと同じくらいのサイズで、パスポートと違って普段から財布などに入れて持ち歩けるので、身分証を忘れるというリスクを減らすことができます。
BCIDを身分証として使える場面
BCIDは、様々な日常生活のシーンや公的手続きで身分証明として広く利用ができます。
- 銀行口座の開設
- SIMの契約
- 図書館カードの作成
- 飲酒時の年齢確認
- お酒購入時の年齢確認
- Clubへの入場
- 病院受付での身分証明
(健康保険としてではない)
SIMの契約や銀行口座の開設など、一度きりの場合にはパスポートでも構いませんが、飲酒やお酒の購入時の身分証としても利用ができるので、急に必要な時でもを身分証として使えるのがとても便利です。



日本人は実年齢よりも年下に勘違いされることが多いですからね…
ワーホリや学生ビザでも申請可能
BCIDはBC州に住んでいる人に発行される身分証なので、ワーキングホリデーや学生ビザで一時的に滞在している人でも、ビザの有効期限が6ヶ月以上残っていれば申請が可能です。
- ワーホリ ⇨ ビザの残りが6ヶ月以上なら申請可能
- 学生 ⇨ ビザの残りが6ヶ月以上なら申請可能
- 観光 ⇨ ビザが6ヶ月以上ではないので申請不可
ビザの有効な期間が6ヶ月以上残っていれば、BCIDを申請が可能なので、パスポート代わりの身分証としてBCICを必要とする人は、カナダに到着後すぐにでも申請するのが良いでしょう。



ビザが残り6ヶ月未満だと申請できなくなるので、注意しましょうね
オンラインでの申請はできない
BCIDの申請は、オンラインでは行えず、直接ICBC Driver Licensingのオフィスでの申請が必要です。
- 窓口申請:可能
- オンライン申請:不可
ちなみにICBCには、Driver Licensingオフィスと、Claim Centerオフィスがありますが、BCIDを発行できるのはDriver Licensingオフィスだけなので注意が必要です
ICBCとは
ICBC(Insurance Corporation of British Columbia)は、カナダブリティッシュコロンビア州で自動車などの強制保険市場を独占する公営企業です。
ICBCは運転免許センターも運営していて、BC州の運転免許証の取得や切り替えなどに関わる手続きのほか、BCIDやBC Services cardの申請に関わる手続き業務も行っています。
運転免許証や保険証とは違う
BCIDは、あくまでも身分証明書としての機能だけで、カナダの運転免許証や保険証とは違うものです。
- BCID ⇨ 身分証明証
- BC Services card ⇨ 健康保険証(+運転免許証)
- Driver’s License ⇨ 運転免許証
各カードの申請要項を確認
BCID | BC Services card | Driver’s License | |
---|---|---|---|
申請資格 | 12歳以上の BC州居住者 | BC州居住者 | 16歳以上の BC州居住者 |
必要書類 | パスポート 6ヶ月以上有効なビザ | パスポート 6ヶ月以上有効なビザ 住所証明 | パスポート 住所証明 |
BCIDは身分証の機能しかないので、カナダ国内で運転をしたい場合には、日本から国際免許を取得してくるか、カナダの運転免許証に切り替える必要があるので注意しましょう。
ちなみにカナダの運転免許証に切り替えると、日本の運転免許証は没収されるので、運転免許証の切り替えは、よく検討してからするようにしましょう。



BC Service cardとDriver’s Licenseも、顔写真付きであれば、BCIDと同様に身分証として使うことが可能です
BC州以外もそれぞれの州のIDカードを作成可能
カナダのほとんどの州では、運転免許証を持たない人のために、身分証として写真付きIDカードを発行しています。
ブリティッシュ・ コロンビア州 [バンクーバーなど] | BCID |
---|---|
オンタリオ州 [トロントなど] | Ontario Photo Card |
アルバータ州 [バンフなど] | Alberta Identification Card |
バンクーバーのあるBC州以外に、ワーホリや留学で滞在する人は、それぞれ滞在する州での身分証の発行方法を確認しましょう。
BCIDの作り方


BCIDは、ICBCのDriver Licensingのオフィス窓口で申請を行います。
※BCIDはオンラインからの申請ができない
申請に必要なものと、申請の手順を確認しておくと、スムーズに申請が可能になります。
BCIDを作るのに必要なもの
BCIDを作るのに必要なものは、次の通りです。
- パスポート(原本)
- 有効期限が6ヶ月以上のビザ(原本)
- カナダでの住所(メモ書きでも可)
- 発行費用$35
BCIDの作成には、パスポートと有効期限が6ヶ月以上のビザの原本が必要なので、ワーホリの人はWork Permit、学生の人はStudy Permitを忘れないようにしましょう。



間違えてパスポートやビザのコピーを持って行かないように気をつけましょう
BCIDを作る手順
BCIDを作る手順手順を解説していきます。
- 必要書類を準備
- ICBC窓口へ向かう
- BCID申請と伝えて待機
- 窓口に呼ばれて必要書類を提出
- 発行費用の支払い
- 写真撮影
- 後日BCIDを受け取る
ICBCのDriver Licensingのオフィスに、飛び込みで行っても申請は可能ですが、曜日や時間帯によっては混雑をしていて、待ち時間も長くなるので、下記のリンクから訪問の予約をしておくと便利です。
予約の手順を確認
- BC Services Card & BCID servicesを選択
- Renew or apply for a BC Services card or BCID (10min)を選択
- 最寄りまたは申請で訪れる予定のICBC Driver Licensingオフィスを選択
- 窓口を訪れる予定の日時を選択
- 個人情報を入力してCREATE APPOINTMENTをクリック
申請のためにICBCのDriver Licensingのオフィスに行く前に、もう一度必要書類を確認しましょう。
- パスポート(原本)
- 有効期限が6ヶ月以上のビザ(原本)
- カナダでの住所(メモ書きでも可)
ICBCのDriver Licensingオフィスの窓口に、15分前までには到着できるようにしておきましょう。
ちなみにICBCには、Driver Licensingオフィスと、Claim Centerオフィスがありますが、BCIDを発行できるのはDriver Licensingオフィスだけなので注意が必要です
受付で、「I would like to apply BCID.」(BCIDを作りたいこと)と伝えると、番号札を受け取れるので、自分の番号になるまで待機します。
番号札が呼ばれたら、窓口に向かい、もう一度BCIDを申請したいことを伝えて、必要書類の提出とその他の情報を伝えてましょう。
- 名前
- 生年月日
- カナダでの住所・郵便番号
- 身長
- 体重
- 目の色
- 髪の色
- BCIDに設定する暗証番号
申請の手続きが終わると、BCIDに関する説明を受けます。
主な説明内容
- 有効期限が5年
- 住所変更時には申請が必要
最後に発行費用の$35を、現金かクレジットカードで支払いをして、申請証明証を受け取ります。
ちなみにJCBは利用できないので注意
BCID用の写真撮影をするので、再度受け取った番号札が呼ばれたら、写真撮影ブースに移動して、写真撮影を行います。
撮影では帽子やサングラスの着用ができないので注意
BCIDの申請や取得後の注意点


BCIDの申請や取得後には、いくつかの注意点があるので、あらかじめ確認しておきましょう。
- 申請には有効期限が6ヶ月以上のビザが必要
- 有効期限は5年間
- 再発行には手数料がかかる
- 住所が変わったら更新が必要
申請には有効期限が6ヶ月以上のビザが必要
BCIDの申請には、有効期限が6ヶ月以上のビザが必要なので、ワーホリや学生ビザの人は、注意が必要です。
- ビザの残りが6ヶ月以上 ⇨ 申請可能
- ビザの残りが6ヶ月未満 ⇨ 申請不可
有効期限は5年間
BCIDの有効期限は5年間で、有効期限が過ぎた場合には、BCIDを更新する必要があります。
カナダで5年以上住んでいる人は、すでに保険証のBC Services cardや運転免許証のDriver’s Licenseを持っている人がほとんどだと思いますが、もしも6年目以降もBCIDを利用する人は更新を忘れないようにしましょう。
更新には再度ICBC窓口での申請と更新費用の支払いが必要
紛失などの場合は再発行には手数料がかかる
BCIDを紛失や破損、盗難被害にあった場合には、再発行が可能ですが$15の手数料がかかります。
万が一、紛失や破損、盗難被害にあった場合には、BCIDの申請の時と同じように、ICBCの窓口で再発行を申請しましょう。
再発行にはICBC窓口での申請と手数料の支払いが必要
住所が変わったら更新が必要
BCID申請時と住所が変わった場合は、新しい住所をBCIDに反映させるための更新手続きが必要です。
- オンライン:AddressChangeBCで手続き
- 電話:ICBCのサポートに電話で手続き
- 窓口:最寄りのICBC窓口で手続き
特にワーホリや学生は、途中でシェアハウスを変更することが多いので、引っ越し後には、必ず住所の更新続きを忘れないようにしましょう。
キャピラノブリッジの入場券を年パスにアップグレードできる


キャピラノブリッジの入場券は、BC州の住民であれば、年間パスにアップグレードすることが可能です。
1日券 [オンライン価格] | $69.95 [$66.95] |
---|---|
年間パス | $66.95 |
つまり、ワーホリや学生ビザの人でも、BCIDがあればBC州の住民であることを証明できるので、カナダ人と同じように、1日券の価格で年間パスへのアップグレードが可能になるのです。
ちなみに日本のパスポートではBC州の居住者である証明はできません
BCIDの作り方 まとめ
BCID(British Columbia Identification Card)は、カナダのブリティッシュ・コロンビア州で利用されている公式の身分証明書です。
ワーホリや留学生のように、カナダの運転免許証や保険証を作ることが難しい人にとっては、パスポートを持ち歩かずに、安全に代わりの身分証として持ち歩くことができるのでとても便利です。
発行元 | BC州政府 |
---|---|
取得可能対象 | BC州の居住者 |
発行費用 | $35 |
発行までの時間 | 2〜8週間 |
有効期限 | 5年 |
申請場所 | 各地のICBCオフィス |
形状 | カード型 |
ただし、カナダでの滞在で必ず必要になるというものでもないので、必要に応じてBCIDを作るか検討しましょう。



例えばお酒を飲まない、クラブにも行かないという人にとっては、そこまで必要性を感じないですよね
FAQ BCIDの作り方でよくある質問
- BCIDをカナダの他の州で身分証として利用することはできますか?
-
はい。
BCIDはカナダのブリティッシュコロンビア州公認の身分証明書ですが、他の州でも一般的に公的な身分証明書として認められています。
パスポートと同様の効力を持ち、お酒の購入や公共施設の利用時にも使用できます
- ワーホリでカナダに来ましたが、BCIDの代わりにBC Service Cardを作ることはできますか?
-
可能な場合もあります。
ワーキングホリデービザ保持者でも、BC州の居住者としてBC Service Cardを申請できる可能性があります。
ただし、申請にはパスポートとビザの他にBC州の住人であることを証明できる書類(BCIDや運転免許証、公的料金のレシートなど)が必要なので、身分証としての機能だけが欲しい場合には、BCIDを作ることをおすすめします。
- BCIDを受け取るまでの間、仮のID発行されますか?
-
可能な場合があります。
申請後、BCIDカードが郵送されるまでの間、ICBCから仮の書類が発行されることがあり、これを仮の身分証明として使用することができるので、申請するときに窓口で確認してみましょう。