カナダで部屋探し!ワーホリ&留学生のための完全ガイド
広大な大地と多様な文化が魅力的なカナダで、新しい生活を始めるための最初のステップは、まさに「家探し」です。
留学生からワーキングホリデー、永住希望者まで、どんな理由でカナダへ来たとしても、一つ共通して必要なのは「居心地の良い住まい」を見つけること。
しかし、異国の地での家探しには、家の探し方、市場の特性、法律の違いなど、考えただけでも頭が痛くなることがありますよね。
この記事では、そんな不安を少しでも和らげるために、現地のリアルな情報と、カナダでの家探しの方法を、わかりやすく解説しています。
- カナダのシェアハウス形式と家賃相場
- シェアハウス探しにおすすめのサイト
- シェアハウス探しに役立つ用語集
- シェアハウス探しでの注意点
カナダ各地での家賃の相場は?シェアハウスとは何?デポジットはどうすればいい?契約時に気をつけるべきポイントは?など、カナダでの家探しに必要な情報を詳細に、かつ簡潔にお伝えします。
これの記事を読めば、カナダでの新生活のスタートを切る準備が整うはずです。
この記事を書いている人
TOMO
カナダ在住9年目
シェアハウスを借りる側から、部屋を貸し出す側になった人間なので、シェアハウスを借りる側と貸す側の両方の視点から、カナダでの家探し事情を解説していきます。
基本的にカナダでの家探しはシェアハウス
ワーホリや留学生がカナダで家を探す場合、シェアハウスが基本的な選択肢になっています。
カナダは日本よりも物価が高く、土地や家の価格は毎年上昇しているので、日本のように1人暮らしのために部屋を個人で契約するには、相当な収入が必要となります。
よって、ワーホリや留学生など、カナダに期限付きで滞在して、収入を大きく増やすことができない人々にとっては、家探しはシェアハウスに限られるのです。
今カナダで1LKを契約すると、家賃は$2,000以上が相場なんです…
シェアハウスとは
シェアハウスは、複数の個人が住居を共有する住居形態です。
個々人が私室を持ちつつ、キッチンやリビングルームなどの共有スペースを共用するのが一般的ですが、1部屋を数人でシェアしたり、リビングルームを部屋の代わりにするなど、さまざまな形式が存在します。
シェアハウスは、経済的なメリットがあると同時に、短期間からでも入居可能なケースが多いので、期限付きでカナダで生活をするワーホリや留学生には、家探しにピッタリの形式とも言えます。
個人で1部屋を契約する場合は年収も聞かれるので短期滞在者には契約が難しい
シェアハウスの形式の違い
- プライベートルーム
- 完全に個室で、キッチンやお風呂、リビングをシェアする形式
- ルームシェア
- 1部屋を数人でシェアして、キッチンやお風呂、リビングもシェアする形式
- リビングシェア
- リビングルームにカーテンや仕切りを引いて部屋として使用し、キッチンやお風呂、リビングをシェアする形式
シェアハウスには、プライベートルームのみの提供、部屋のシェア、リビングスペースのシェアなど、複数の形態があります。
カナダのシェアハウスでは、形式の違いによって家賃の価格も違ってくるので、あなた自身が、どこまで許容できるかを考えながら、シェアハウスを選ぶようにしましょう。
カナダのシェアハウス家賃の相場
プライベート | CAD$800~1,500 |
ルームシェア | CAD$600~800 |
リビングシェア | CAD$500~700 |
カナダの主要都市の中でも、特にワーホリや留学生に人気の、バンクーバーとトロントは、カナダで最も住宅費が高い都市の2つです。
シェアハウスの価格は、立地、物件の状態、提供されるアメニティによっても異なりますが、おおよそ上の表のような相場になっています。
基本的には、生活が快適なシェアハウス形式になるほど、家賃は高くなっていく傾向にあります。
人と交流がしたいという理由で、あえてルームシェアやリビングシェアを選ぶ人もいます
カナダでの家探しに役立つウェブサイト
JPCanada | 日本語 [英語での募集もあり] | バンクーバーなど西海岸のシェアハウス情報が多数 |
e-Maple | 日本語 [英語での募集もあり] | トロントなど東海岸のシェアハウス情報が多数 |
Facebook Marketplace | 英語 | 大都市から地方までシェアハウスを探せる |
Craigslist | 英語 | シェアハウス情報が最多 |
カナダでシェアハウスを探す場合には、主にこの4つのウェブサイトで、シェアハウスを探すことができます。
シェアハウスの契約に不安がある人や、英語でのやり取りに不安がある人は、日本人オーナーが多い「JPCanada」か「e-Maple」を利用するのがおすすめです。
一方で、せっかくの海外生活なので、日本人以外の人と生活をしてみたいという人は、「Facebook Marketplace」か「Craigslist」を利用してみると良いでしょう。
生活環境に、何を求めるかによって、シェアハウス探しのプラットフォームを選んでみましょう
JP Canadaでの探し方
ページの1番下にある地域掲示板から都市を選んで、賃貸・シェアの閲覧・投稿
をクリック
表示される地図か一覧から、気になるシェアハウス情報を選択
部屋の写真や立地、シェアハウスの条件を確認して、気に入ればオーナーにメール、または指定された方法で問い合わせ
e-Mapleでの探し方
ページ上部のメニューからクラシファド
をクリック後、表示されるページの左のメニューからシェア/ルームメイト
をクリック
表示される一覧から、気になるシェアハウス情報を選択
部屋の写真や立地、シェアハウスの条件を確認して、気に入れば、ページ下部にあるメールフォームから問い合わせ
Facebook Marketplaceでの探し方
フィルターから地域を選択後、価格やカテゴリーなどを指定しながら、気になるシェアハウスを探す
部屋の写真や立地、シェアハウスの条件を確認して、気に入れば、詳細ページ内にしてあるFacebookのメッセンジャー機能から問い合わせ
Craigslistでの探し方
ページ内から地域または州を選択後、表示されるページ内のhousingからroom/shared
をクリック
表示される一覧から、気になるシェアハウス情報を選択
部屋の写真や立地、シェアハウスの条件を確認して、気に入れば、ページ上部にあるreplyから、メールまたは電話で問い合わせ
家探しで覚えておくべき用語
カナダで家(シェアハウス)探しをする時には、シェアハウスの形式や、契約情報などに関する用語が頻繁に出てくるので、特に重要な用語をここで紹介しておきます。
カナダでの家(シェアハウス)探しをする時に、ぜひ参考にしてみてください。
rent | 家賃 (基本的には月額料) |
deposit | 敷金 (基本的には退去時に返金される) |
utilityまたはhydro | 電気、水道代 (includeの場合は家賃に込み) |
Wi-Fi | インターネット環境 (家賃に込みがほとんど) |
Laundry | 洗濯機 (部屋に完備またはアパートで共有) |
furnished | 家具付き (ベッドと机、椅子が基本セット) |
master room | トイレ・シャワー付きの部屋 (鍵付きの部屋が多い) |
living share | リビングに半個室空間 (カーテンなどで仕切られている) |
room share | 1つの部屋を複数にでシェア (2段ベッドまたは個別のベッド) |
dan | 広めの物置を部屋として貸し出し (基本的に窓なし) |
solarium | 洗濯干などのスペースを部屋として貸し出し (基本的にガラス張り日当たりが良い) |
no pets | ペット不可 |
no smoking | タバコやベープ、大麻不可 (ベープについては要確認) |
no party | パーティー禁止 |
minimum | 最低限必要な契約期間 (期間内だとdepositが帰ってこない) |
takeover | 家具の有料引き取り (シェアハウスでは基本的にあり得ない) |
こんな人はカナダでシェアハウスを契約しやすい
- 内見までの連絡のやり取りが丁寧
- 内見の時間に遅れない
- 住める期間が長い
シェアハウスでは、オーナーが同じ空間に住んでいる場合と、別の家に住んでいる場合の2通りがありますが、どちらでも共通して、この3つの条件に当てはまる人は、シャアハウスを契約しやすいです。
わたし自身が、数年以上シェアメイトを募集してきた経験からも、対人的なコミュニケーションがしっかりと取れる人はとても印象が良いです。
また3ヶ月しか住めない人よりも、半年や1年以上住んでくれる人の方が、オーナーとしては契約をしたいと感じることが多いです。
人と人との関わりになるので、印象が良い方が契約に繋がりやすい
カナダでの家探しでの注意点
- 必ず内見をして部屋を自分の目で確認する
- ミニマムステイの有無を確認
- シェアハウスでテイクオーバーは基本的にない
- デポジットのルールを確認
- 家のルールを確認
- 退去時のルールを確認
- 契約の際は、紙もしくはメッセージなど文章で契約書または内容をもらう
カナダでシェアハウスを探す際には、トラブルに巻き込まれないためにも、いくつかの点に注意しながら、契約をするようにしましょう。
どんな業界にも人を騙そうとする人がいますし、そうでなくても、言った言わないで後々トラブルになるパターンがあるので、自分の身を守るためにも気をつけましょう。
必ず内見をして部屋を自分の目で確認する
ウェブサイトに掲載されている部屋の写真は、全てが最新の情報とは限りません。
中には新居時の写真を何年も使用していたり、ウェブサイト用に偽の写真を掲載しているパターンもあるので、ウェブサイトの情報だけで契約するのではなく、必ず内見をしてから決めましょう。
内見を拒否するオーナーは信用しない方が良い
ミニマムステイの有無を確認
1〜3ヶ月以内の、短期でシェアハウスを探す場合には、必ずミニマムステイについて確認しましょう。
ウェブサイトの情報に、ミニマムについての記載がなくても、退去時にミニマムのルールを聞かされるパターもあるので、契約の前に必ずミニマムの有無と、ミニマム期間内で退去する場合のルールを確認しましょう。
中には6ヶ月をミニマムにするところもあるので必ず確認
シェアハウスでテイクオーバーは基本的にない
シェアハウスの契約で、テイクオーバーは基本的にありえません。
そもそもテイクオーバーは、以前の入居者が購入した家具などを、次の入居者がそのまま引き継ぐ場合に発生するシステムなので、オーナーからテイクオーバー代を請求される場合には、騙されていると考える方が良いでしょう。
テイクオーバーをする場合には、必ず家具などの所有者との直接なやり取りが鉄則
デポジットのルールを確認
デポジットが、何のために預かられて、どう言った条件で退去時返却されるかを必ず確認しましょう。
デポジットは、日本の敷金と同じなので、基本的に鍵の紛失や部屋の改修の必要がない限りは、退去時に返却されるので、必ずその点を契約前に確認しておきましょう。
どんなものを壊したらデポジットから引かれるかなども要確認
家のルールを確認
門限やシャワーの時間、人と部屋に呼ぶことに関してなど、オーナーによってシェアハウスのルールはそれぞれ。
シェアハウスは、個人で部屋を丸ごと契約するよりも、細かいルールが設けられていることが多いので、ルール違反で退去を命じられないように、契約の前にからなず家のルールを確認しておきましょう。
退去時のルールを確認
退去の報告が、何日前から必要かは、シェアハウスによって違う。
基本的に、シェアハウスを退去する旨は、退去日の2週間から4週間前に、オーナーに報告する必要があり、その期間よりも後に報告した場合、デポジットが一部帰ってこないパターンもあるので注意しましょう。
オーナーは次の入居者を探すための期間が必要
契約の際は、紙もしくはメッセージなど文章で契約書または契約内容を残す
口頭だけの契約は、退去時にトラブルに巻き込まれる可能性が高い。
ここまで紹介してきた6つの注意点に加えて、家賃に関する項目も含めて、オーナーと契約書を交わすか、オーナーにメッセージなどで、契約内容を文章で残してもらいましょう。
まとめ
カナダでの家探しはワーホリや留学生にとって、カナダ入国後に行う最初の重要なステップです。
家(シェアハウス)探しは、慎重な情報収集をしながら、目的や予算に応じたシェアハウス選んで、内見やルール確認をした上で、契約をするようにしましょう。
また契約に際しては、文書での確認が不可欠です。口頭の合意ではなく、契約内容を文章で受け取ることで、後のトラブルを避けることができます。
FAQ よくある質問
- カナダでの家探しを始めるにあたり、最初にどんなことを考えるべきですか?
-
カナダで家を探す前に、以下のポイントを考慮することが重要です
- 予算: 家賃だけでなく、光熱費やインターネット代も含めて予算を決めましょう。
- 立地: 学校や職場からの距離、交通の便、近隣の設備(スーパー、病院など)を考慮してください。
- シェアタイプ: プライベートルーム、ルームシェア、リビングシェアなど、様々なタイプから、自分に合ったタイプを考えましょう。
- カナダで家を借りる際、どんな契約上の注意点がありますか?
-
契約を結ぶ前に以下の点に注意してください
- 契約書: 契約内容は文書でしっかりと受け取りましょう。メールやメッセージの形でもOKです。
- デポジット: 通常、家賃の半月〜1ヶ月分がデポジットとして必要です。返金条件を確認しておきましょう。
- 退去時のルール: 契約期間の最後に部屋をどのように引き渡すかの規定を理解しておきましょう。
家が決まったら仕事で必須の次はSINナンバーを取得しよう
カナダで仕事をするには、ワーホリや留学生などの短期滞在者でも、SINナンバーという社会保険番号の取得が必須となっています。
このSINナンバーの申請・取得には、カナダの住所と電話番号が必要になるので、家と携帯の契約が完了したら、SINナンバーの申請・取得方法も確認しておきましょう。